【5回】1997夏県大会決勝(鹿児島実vs鹿児島玉龍)

【5回】1997年夏県大会決勝(鹿児島実vs鹿児島玉龍)


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5回表(鹿児島実)

それでは応援席リポート、一塁側、鹿児島実業の応援席に、福満景子リポーターが行っています。福満さん。

一塁側リポーター「はい、こちら一塁側です。鹿実の応援席です。鹿実の応援席は座るところがありません。かなりの人が立っています。移動するのも大変なくらいです。夏休み中ということで、全校生徒による応援です。

選手の応援、お父さんお母さんも100人あまりいます。この声聞こえますでしょうか。かなり盛り上がっています。

本村選手の後輩、少年野球チームが姶良から応援に駆けつけています。応援団はおよそ30人。団長は三年生の田中ゆうたくんです。去年の秋から団長を務めています。そして応援席の後方に位置するのが、団旗です。団旗はおよそ80キロ、風を受けると100キロにもなります。団旗をこの二年生の川口ひろし君が試合の間ずっと持ち続けます。この団旗は去年も甲子園に行きました。今年も力強く風にはためいて、鹿実の選手達を見守っています。」

はい、一塁側リポーターは福満リポーターでした。

初級打っていきました、久保が追っていきます。失礼、本村が追っていきました。ああ。

セカンドの左、左近充捌いて木村へ。ワンナウト。

7番吉永龍郎 セカンドゴロ(一死)

まあ、今日サードに行ったり、セカンドに戻ったりと、なかなか忙しい左近充ですよね。

 

松田「大分、コンバートされてますよね」

 

キャプテンの岩切。今日の岩切の成績ですが、二打数二安打タイムリーヒット一本。

アウトコース決まっています。玉龍高校ですが、守りにまた変更が入りました。サードに稲留、そしてサードに入っていた川田がセンターです。

サードが稲留、そしてセンターが川田、川田が元の位置に戻っています。ツーエンドワンと追い込みました小島。

直球、際どいところ決まってストライク、見逃しの三振ツーアウト。

8番岩切信哉 見逃し三振(二死)

松田さん、この回なんですけどね、先ほどの回は点を取られたんですが、この回は蘇ったといいますか、本来のピッチングが出来ているんじゃないですか。


松田「そうですね、今のはいっぱいいっぱいコーナーを突きましたね。」


あそこ突かれるとちょっと手が出ませんよね。


松田「そうですね」


バッターは杉内。ラストバッターです。今日はセカンドゴロにファーストゴロ。

ひっかけたあたり、ショートバウンドになりました。上手く捌いて木村、ベースを踏んでアウト。スリーアウト。

9番杉内俊哉 ファーストゴロ(チェンジ)

鹿児島実業、5回の表の攻撃は三者凡退、無得点です。得点は8-2、鹿児島実業が6点のリードです。

5回裏(鹿児島玉龍)

それでは、これから攻撃の鹿児島玉龍高校、三塁側の応援席に東かおりリポーターが行っています。東さん。

 

三塁側リポーター「荒井さん、三塁側です、三塁側玉龍高校の応援スタンドです。

リードはされていますが、まだまだいける、まだ打てると力強い応援が続いています。今日は自主的な応援にも関わらず生徒さん殆どが来られています。生徒数1200人です。応援団は9人、そのうち4人が女の子です。

女の子も学生服を着ての応援となっています。応援団の三年生、大橋れみさんによりますと、私たちも選手のプレーに負けないように力いっぱい応援します。是非勝って甲子園に連れて行ってくださいと言っていました。三塁側でした。」

はい三塁側は東リポーターでした。

5回の裏、鹿児島玉龍高校の攻撃は、ラストバッターの山下からです。

まあ随分と三塁側の応援席もですね、盛り上がっていましたが、この威力といいますか盛り上がりをですね、選手達に伝わってほしいですよね。

 

松田「選手もですね、気持よくプレーしてると思うんですよね。」

直球決まりました。今日3本のヒット、2失点の杉内。

直球、詰まらせましたサード貞が捕ってファーストへ速い球。アウト。

9番山下浩平 サードゴロ(一死)

詰まりましたので、速い球を送りました。

俊足の山下ですが、ここは早く送って捌いています。

足がありますと、ああやって送球もないといけないんですよね。

 

松田「そうです、この山下君も速いですからね」

 

一番レフトの泊。カーブ、初級はカーブです。

今日の泊ですが、ライトフライにセカンドのエラーで出塁しています。

デッドボール。

1番泊義郎 死球(一死一塁)

今のはすっぽ抜けたんでしょうかね。

 

松田「そうですねカーブだったですかね。」

 

右肩に当たりまして、コールドスプレーをかけてもらっています泊。

しかしここデッドボールということですが、俊足の泊が出るというのはこれ大きいですよ。

 

松田「そうですよね、ここは打順がいい打順になりますからね。」

 

ここでマウンドにナイン、選手が集まります。伝令は背番号2、内倉。まあ正規の2番のキャッチャーな訳ですが、まあこの監督に聞きましたところね、この正規の2番のキャッチャーは今所謂12番を付けている吉永がキャッチャーズボックスにいる訳ですが、まあ、梅岡とこのキャッチャーの内倉がバッテリーを組んでいたと。

 

松田「梅岡とですね」

 

まあ、そういうことで今は一塁側のダグアウトに退いているということらしいですね。

 

松田「そうですね、昨日の樟南戦で後から出ましたね、内倉君は」

さあ、監督の指示が伝えられました。さあワンナウトワンナー一塁、ファーストランナーは俊足の泊。

さあ先ほどのその伝令ですがね、まあ久保監督どんな指示が出されたんでしょうかね。

 

松田「そうですね、ここは、点差があるから打者との勝負だ、ということですよね」

 

ランナーに気を使うなと。打者に集中しろということですね。

ここはバントの構えを一回見せました。まあこのマウンドの杉内ですがね、ここまで見ていまして二年生とは思えない位のマウンド度胸はありませんか。

 

松田「そうですね、それに対して鹿児島実業の打線がですね、早く点を取ってくれたということでしょうね。」

 

余裕を持って今日はピッチングが出来ているピッチャーの杉内。

ストレートこれは外れています。さあバッターは左近充。ファーストランナーは俊足の泊。

バント、ファウル。

 

松田「まあこの左近充バッターがですね、バンドの構えしてましたけど、なんとかその杉内君のリズムを崩そうとしてですね、スコアリングポジションにランナーを置きたいという気持ちでしょうね」

 

現在ランナーは一塁。このランナーを進められるか。鹿児島玉龍高校5回の裏の攻撃。ファーストランナーの泊は、今大会3つの盗塁を決めています。ファーストランナー速いということで、仕切りに牽制球を送ります。

マウンドの杉内二年生。今日の先発です。

ファーストランナースタートを切りました。挟まれました、セカンドへ、ショートバックアップ。タッチはセーフ。盗塁成功。

ワンナウトランナー二塁とスコアリングポジションランナーを進めています。

ここで単独スチールですか。

 

松田「そうですね、牽制に刺されたような感じでしたけどね、もう泊君は一目散ですね。後ろを見らずに」

 

躊躇せずにですね、行ったのが良かったという形ですね。

 

松田「速いですよね足がね」

さあワンナウトランナー二塁と得点のチャンス。ボール。さあ五回の裏鹿児島玉龍高校は6点差を追っていますが得点のチャンス。

ワンナウトランナー二塁。セカンドランナーは俊足の泊。今日一つ盗塁決めて大会4つ。六球目ボール。高い球フォアボール。

2番左近充勝央 四球(一死一二塁)

今日、杉内フォアボールはこれが初めて。四死球は二つです。

さあ、これは選んできました。

さあ、ここで迎えるバッターは大会屈指、先ほどから話していますが新保です

 

松田「そうですね、ここはチャンスです」

 

盛り上がっています。三塁側の応援席。黄色と青のメガホンを叩いての応援。殆ど立ち見。

ここでキャッチャーがマウンドに上がりました。これはどんな指示でしょうかね。

 

松田「そうですね、一つの間を置くだけなんですが、まあ新保君に対してですね、怖がらずに投げなさいというような形ではないでしょうかね」

 

カーブ、持ってった。ライト方向詰まっています。新屋が追ってワンバウンドヒット、セカンドランナーサードを回ってホームイン。

3番新保大輔 ライト前タイムリーヒット(一死一三塁)

そして、ファーストランナーサードへ。打ったバッターは一塁ストップでガッツポーズ新保。

一点返して得点は8-3。5点差に詰め寄っています。

今のは詰まったのが幸いしたんじゃないですかね。

 

松田「そうですよね、それにまあ新保君だからライトが後ろに深めに守ってるんですよね」

 

詰まったあたり、そしてその深めの守備が幸いし、一点返し得点は8-3、5点差。なおもランナー三塁一塁でバッターは四番バッターこのところ当たりが出ている四番の川田。今日は二打数一安打。

一塁牽制球を送ります。

このファーストの新保も俊足。

カーブ、初級はカーブから。しかし顔色も変えず本当に飄々と投げていますよね。

二年生ピッチャーとは思えない程のマウンド度胸、ピッチャーの杉内。

カーブ空振り、二球続けての空振り。


松田「完全に打ち気を誘ってますよね」

 

タイミングを外したカーブでツーナッシング。四番バッター川田。

直球一球外します。

三塁側、こちらはメガホンを叩いての応援、玉龍高校の応援席。

一球ここも外します。サードランナーは左近充、そして、ファーストランナーは新保。

どちらも足があります。そして、バッターは川田四番バッター。ここの所、当たりが出て来ています。

バッターの川田ですが、鹿児島南戦、そしてれいめい戦と当たっています。

まあ、初戦、次の戦いとですねあまり当たりが無かった川田ですが、ここに来て調子を上げて来る所が流石ですよね。

カーブ。ツースリーとフルカウント。さあツーナッシングからボールを選んで川田がフルカウントにしました。

得点のチャンス、玉龍高校。5回の裏の攻撃。

ボールフォアボール。満塁。

4番川田勝 四球(一死満塁)

アウトコース外れました満塁です。ワンナウト満塁。さあここでバッターが5番のファーストの木村。

ここでタイムです。背番号2を付けた内倉が一塁側ダグアウトから出てきまして、監督から、久保監督からの指示を伝えに行きます。

そしてこちら、神薗監督も動くようです。木村を呼びまして指示を与えました。さあこれはどんな指示なんでしょうね。

 

松田「そうですね、これは、ワンアウト満塁、鹿実とすれば中間守備、守りの固めですね。これはちゃんと指示して、久保監督が伝令出したんじゃないかと思うんですよね。」

バッティングの方はどうですか。

 

松田「まあ満塁ですから、ここは打つだけですよ、スクイズはありません。」

 

さあ今仰ったように鹿児島実業高校の守りは中間守備体制、ランナーは満塁。

打ちました直球。抜けるか、ショート捕ってファーストへ、アウト。三塁ランナーホームイン。

5番木村智明 ショートゴロ 8-4(二死二三塁)

一点返し得点は8-4、4点差。そしてまだツーアウト三塁二塁です。チャンスは繋がっています。

そしてバッターは第一打席にホームランを打っている田村が右バッターボックス。

さあこのバッターの肩に、玉龍高校、チャンスを掴めるかがかかります。

初級は直球ボール。まあこういったところでこういったチャンスを掴みそうなバッターが出るということが凄いですよね。

 

松田「そうですよね、まあ今日は当たってますからね」

ここはファーストが空いているということもあって臭いところを突いていこうという形ですかね。

 

松田「そうですね、まあ守る方もですね、満塁策の方がいいですからね」

 

守りやすいですからね。一塁が空いています。

さあノースリー。次の稲留と勝負という形になりますか。さあ今ノースリーですが。

 

フォアボール、満塁。

6番田村広人 四球(二死満塁)

ここは田村との対戦を辞めて稲留と勝負をします。満塁。さあここで稲留。今日の初打席。

カーブを打ってきましたがファウル。この稲留ですが大口戦で、ピンチヒッターに一回出ています。

カーブインコース空振り。いやファウル。

さあカーブでカウントを取ってきました。ピッチャーの杉内。4点差を貰ってのピッチング杉内。

ここは一球外す直球。さあこの大舞台、

カーブ打ちました。

セカンドの横抜けました、岩切の左抜けました。

センターの右を抜けている。

サードランナーホームイン、

セカンドランナーもホームイン、

ファーストランナーもサードを回った、今ボールはセカンドに返ってくる。

ファーストランナーホームイン、

打ったバッター三塁ヘッドスライディング、セーフ。スリーベースヒット。

7番稲留真吾 センター3点タイムリー三塁打 8-7(二死三塁)

(ピッチャー杉内のカーブを捉えた打球が痛烈なライナーでセカンド左を抜ける。)

(センター吉村が飛び込むも捕球できず、打球は右中間へ)

(三塁ランナー新保、二塁ランナー川田、一塁ランナー田村が生還、走者一掃)

(バッターランナーの稲留は三塁へヘッドスライディング、走者一掃のスリーベースヒット)

この回3点返し得点は8-7、1点差、ガッツポーズ。

今のプレーです、カーブを打ってきました、上手くおっつけましたよね。

 

松田「それにしても打球が速いですよね、セカンド抜いた所でセンターが止めるかと思いましたけどね」

 

センターの吉村の右を抜けました。そして三塁打。一点差。判らなくなってきましたよ本当に。

 

松田「まあ玉龍打線とすれば本当にこういう集中打があるんですよね、まあしかしあの杉内君もですね、自分でフォアボールデッドボールと出しましたからね、これは苦労しますよね」

なおもランナーを三塁に背負ってのピッチング杉内。

バッターは小島。第一打席はショートゴロ。

直球インコース。5回の裏、鹿児島玉龍高校が、一点差に追いついています。

尚もランナーは三塁、三塁ランナーは、同点のランナーです。

直球インコース、ボール。二球続けて直球。

カーブインコース空振り。タイミングが合っていません。

直球、打ち上げました、ファウルです。さあランナーは三塁、同点のランナーが三塁です。追い込んでツーエンドワン。

カーブ、打ったファウル。そこで一回小島は三塁側ダグアウトの神園監督の指示を受けました。拝むように右バッターボックスに入りました。

次6球目。カーブ、ボール、すっぽ抜け。肩で一回深呼吸、バッターの小島。

空振り三振スリーアウト、ランナー三塁残塁です。

8番小島幹弘 空振り三振(チェンジ)

しかし、この回新保のタイムリーヒットと、稲留の走者一掃スリーベースヒットによって、得点は8-7、一点差に詰め寄っています。

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